予定通り、ライブに行ってきた。おそらく今年最後のライブでしょう。しかし最後にして最高のライブになった。これぞライブの醍醐味と言うべきものが凝縮されていたライブだった。これも想定内。
2005/12/15 @BIRDLAND
『マグネットコーティングツアー2005』
・マグネットコーティング
・FUCK YOU HEROES
・HOLSTEIN
・THE LOCAL ART
・WRECKing CReW
・WiTH MY FOOT
・ORGEL
今年最後にとんでもないライブが待っていた。春に初めて見た、マグネットコーティングのレコ発ツアーである。ライブ前日から、1人興奮していて、夜も寝付けないほど楽しみにしていた。そうさせるだけのメンツ、間違いなく熱いパフォーマンス、そしてこちら側(客)としてももっともやりやすい@BIRDLAND、最高の夜になる要素が全てそろっていた。前日から上がってしまうのもいたしかたない。
そして当日。平日である以上、もちろん学校(実験)があったわけだが、まったく手につかなかったというのはご想像の通りである。何の実験をしていたかすら覚えていない。そして何らかの実験を終わらせ、何を間違えたか、ロッカーに入っていた梅酒を勢いよく飲んでしまった。しかし、興奮のあまりのどが渇いてしまうというのは至極当たり前のことであるので、よくよく考えると何も間違っていなかったわけである。
そして皆と集合する。今回もフジエ、マイケルとである。まぁ、知る人ぞ知る「噂の3人組」である。会場に入ると、予想以上に人が多く、ただでさえ狭い会場はかなり混み合っていた。最初のほうは大人しく見ている予定だったので、後ろの壁際に行った。そして、いよいよスタート!ここからは出演順に述べていく。
①ORGEL
仙台発ガールズ3ピースバンド。実は、今までに、彼女たちが出ていたライブに何度か行っていたのだが、時間の関係などで見たことがなく、今回が見るのは初めてだった。いざ演奏が始まると、驚かされた。実にタイトで、ガールズ3ピースとは思わせない力強さがある。まさかここまで、と本当に驚いた。地元仙台のバンドは、ごく一部を除いてマジクソだと思っていたのだが、ORGELは普通にカッコいいと思った。是非CDを聞いてみたい。マイケル曰く、演奏中のベースの子は、ミーコヅさんに似ているらしい。たしかし!納得である。
②WRECKing CReW
ギターが女で、あとは男からなる3ピース。男と女のツインボーカル。名前を聞いたことがある程度にしか知らなかったバンドである。オレが思ったイメージとしては、「雪吹雪と桜吹雪が舞っていそう」なバンドである。今までにあまりないようなミステリアスな感じだった。哀愁感もあるが、時折ツーバスを使うなど力強さもある。なんだか不思議なバンドだった。女が使っていたギターがマジ変わったギターで、よく見てみたかったのだが、最前列にいたやつがマジでかくて全然見えなかった。マジでかい奴は中腰になれよ!
③THE LOCAL ART
ドラムがメインボーカルを務めるというあまり見ない構成の4人バンド。セッティングも、ドラムを前に出してきたりと大忙し。このバンド、名前も知っていて、CDも1枚だけ聴いたことがあったのだが、正直まったく好きなタイプではなく、しっかり聴いたことなどなかった。しかしいざ演奏が始まると、これが実にエモーショナル!力強いドラムとキメ細かいギター、渾身のパフォーマンス。ギターの見た目と同様、重量級の演奏で驚いた。しかし正直な話、2,3曲聞いたところで少しダルイなと思ってしまった。ミドルテンポな曲も多かったためか。まぁそんな感じ。
④HOLSTEIN
実に3月以来のHOLSTEIN。目当てとしていたバンドの1つだったのもあり、楽しみだった。いつ見ても、唯一無二と言っても過言ではないパフォーマンスと超クオリティーの高い演奏には心から感動する。今回はドラムがよく見える位置にいたので見ていたのだが、野球で言えばセンターからバックホーム送球するかのような勢いの腕の振りでシンバルを叩いていた。このバンド、ドラムもやはり只者じゃない!2月に新曲が出るということで、その新曲も披露した。しかし、あまりの曲の難しさに、ライブで聴いただけでは全くもって理解できなかった。そんなわけで早くCDを聞きたくて仕方ない。あと、今回来ていた客の3分の1くらいはHOLSTEIN目当てだったらしく、終演と同時に帰る人の姿が目立った。まぁおかげで混み合っていた会場にちょうどいいスペースが生まれてよかった。HOLSTEINの集客力は凄い。
⑤WITH MY FOOT
3ピースバンド。疾走感が更なる疾走感を呼ぶ演奏だった。客の中にはコアなWITH MY FOOTファンもいて、これまた疾走感がヤバイ。物販もやっていて、疾走感あふれるTシャツを売っていた。FEEL 疾走感!
⑥FUCK YOU HEROES
いよいよFxYxHxの出番である。8月に初めて行って以来、あの衝撃的な体験を忘れることはなかった。前回はベースのRyosuke氏が途中で気絶してしまい、100%とはいかなかったので、今回はオレもフジエも燃えていた。「MY SHADOW」からスタート。と同時にモッシュを起こす。今回は6,7人がモッシュしており、非常にやりやすい人数だった。俺達のモッシュも相当なものだったという自信があるが、今回、遥かにやばかったのはギターのDotu氏である。なんと逆立ちをしたてギターを弾いていたのである(多分本当は弾けてない)。逆立ちしてプレイしていたかと思えばフロアにダイブ。オレもそれに応えるべく、メチャメチャ激しいモッシュをし、ステージからダイブ!そして前回の気絶曲「DOING LIFE」では力の限り拳を突き上げ、「DOING LIFE!」と叫んだ。しかし、歳のせいか、ライブ終盤ともなるとオレの体力は底をつき、肩で呼吸を通り越し、心臓そのもので呼吸していた(生物学的にはマジ誤った表現)。あんなに心臓が痛くなったのは初めてだったが、そんなことには気をとめず、命をかけてモッシュ&ダイブを繰り返した。終演後は、しばらくその場から動くことができなかった。しかし、それはやれること全てをやったという証明でもあり、誇り高きものだ。オレは最高に気持ちが高ぶって、モッシャーズ・ハイを経験した。周りの客も、モッシュ&ダイブしているオレらにパンチを喰らわしてくるような超ウンコ-スカトロ人間はおらず、最近の逆にストレスが溜まってしまうライブの鬱憤を晴らすことができた。
⑦マグネットコーテイング
3月の衝撃的な出会いからというもの、CDを聞き込み、すっかりマグネットコーティングに染まっていた。いよいよ演奏が始まった。今回は自身のレコ発ということもあり、皆の気合の入り方が尋常でないということがヒシヒシと伝わってきた。なんと表現しても表現しつくせないパフォーマンス。狂っている!正気の沙汰じゃない!これらの言葉を100万倍グレードアップさせた言葉で丁度いいくらいだ。ギターをマイクで弾く、ほとんど開放弦、ギターを投げてドロップキック、ギターを持たせそこにフライングボディーアタック、ドラムに衝突・・・ハンパないライブだ!マグネットコーティングを完璧に知っている人は共演者を除けば俺達3人だけで、必然的に今回も3人モッシュが敢行されたわけである。疲れはもう感じなかった。心の底からライブを楽しんだ。今回のライブではギター名倉氏が数々の名言を残してくれた。「ギターひかなくていいっすか?」、「どちらかと言うとロックスターよりなんで、自分でチューニングはしません」、そして最後の曲の前に言った「めんどくさいんでフロアでやります」。もう最高だ!アンコールの一曲では、途中でギターを投げ出し、名倉氏はモッシュしていて、かわりにHOLSTEINの池谷氏がギターをメチャメチャに弾いていた。最後は俺たちがギターを持って、そこに名倉氏がドロップキックしてきた。一斉にに倒れこんで、そして名倉氏と堅い握手をした。こうして今回のライブは終演した。
その後、軽くANDREW氏、ORGELのギターと会話したのだが、そのときに、1月にTROIKAが仙台に来るということを知らされる。TROIKAといえば、前回の3人モッシュ敢行の時である。なんとその光景をORGELのギターは見ていたらしく、「知ってるよ」と言われたのだ。俺たちもついに高みだな、と確信したときであった。いつも俺たちを不快にするケチャマン客ども、ざまぁねーぜと言ってやりたい気持ちになった。これからも自分のスタイルでライブを楽しむぜ!